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昆虫キッズの高橋翔さんと禁断の多数決(シノザキサトシ、尾苗愛、ローラーガール)による会話

──(シノザキ、尾苗、ローラーガール、以下 ──)ライブを拝見しました。高橋さん、雰囲気全然違いますね。ステージと今と(笑)

高橋 (昆虫キッズの高橋さん、以下、高橋):そうですね(笑)

──それは二面性ですか?反動?

高橋:テンパってるんです(笑)あがり症なんで。

──えっ、テンパってるようにはまったく見えなかったんですけど(笑)それにしてもライブの演奏、音大きいですよね。

高橋:PAさんがテンション上がって音上げちゃってるんです(笑)

──なるほど、PAさんか(笑)でも、ドラムのアタック強いなぁと思いました。前にバーンと出てるというか。

高橋:そうですね、ロックバンドだったらドラムの音がでかいほうがカッコイイかなって。

──あれはやっぱり昆虫キッズの味だと思いました。ずっとメンバーは変わっていないんですか?

高橋:そうですね、最初はドラム(佐久間さん)と2人だったんですよ。今28なんですけど、21、2くらいのときに、ライブハウスのブッキングで会って、それから話すようになって、暇だったから2人でスタジオ入ろうかって。

──そのときから高橋さんはギターボーカルだったんですか?

高橋:基本的にはそうでしたね。でも曲作るとかじゃなくて、ただめちゃくちゃにやってた。それでライブやろうってなったときに、ドラムが今のベースの子(のもとなつよさん)と知り合いで、ギター(冷牟田さん)が僕と知り合いだったから、ライブ手伝ってって呼んで。別にライブ1、2回できたらいいなと思ってたんですよ。

──バンド名は「昆虫キッズ」だったんですか?

高橋:そうですね。僕がつけました。長く続けようとか思ってなくて暇つぶしにやってただけで。真面目にバンド名考えてなくて(笑)

──ポンと浮かんだ感じですか?

高橋:そう、ライブやるためにバンド名必要だから(笑)

──ポンと浮かんだバンド名が「昆虫キッズ」ですか。

高橋:そうそう。なんか考えてたかなぁ。ほんとに継続的にやろうと思ってなかったから、なんでもいいやと思って。最近他のバンド、みんな名前かっこいいなとか思ってますけど(笑)

──バンド名変えたいってことですか(笑)

高橋:いや、もう遅いですけどね(笑)

──変えなくていいですよ(笑)

高橋:今更変えられないですけど(笑)

──でも、昆虫キッズって浮かんだということはですよ、よほど昆虫が好きだったってことですか?

高橋:漢字とカタカナの組み合わせがそのとき好きだったのかな。別に虫も好きじゃないし、子供も好きじゃない(笑)

──昆虫も子供も好きじゃないのに昆虫キッズ(笑)高橋さんはいつ頃から音楽をやってたんですか?

高橋:ギターは中学で自発的に始めましたね。当時『ゆず』とかすごく流行ってた時期で。みんなアコギ買ってて。その流れですね。ゆず弾きたいみたいな。

──じゃあ路上で弾いたりしたんですか?『ゆず』やりましたか?

高橋:いや、全然。ほんと入り口だっただけで。路上とか絶対恥ずかしくて嫌だなと思って(笑)単純にギターに興味があって、入り口として、理由ができるんですよね。いきなり始めると、ギターやってるだけで妙に注目されるんですよね。いじられるみたいな。それが嫌で。小さいムーブメントに乗じてギター始めただけですけど。それから単純に歌本みたいなのを見て弾くより、コードっていろんな種類あるし、覚えるのが楽しかったっていうか。曲ってどうやってできるんだろうって思って。ギターだったらコードの組み合わせで適当に弾いてるだけでそれっぽくなるから、それが面白かったですね。それで、初めて自分でMTR買って宅録始めましたね。

──MTRはテープのタイプですか?

高橋:そうそう、TASCAMの4トラックの。

──じゃあ入り口がゆずなだけで、ゆずをコピーしてライブやったりとかは?

高橋:してないですね。

──じゃあMTR買ってすぐオリジナル曲を録ったんですね。

高橋:いや、その前に単純にバンドやりたくて。中学時代ってバンド組むの難しいじゃないですか。ギターはたくさんいたけど、ドラムとかベース持ってる子はなかなかいなくて。それで高校入るときに、高校って軽音楽部あるんだって知って。入ればバンドできるんじゃないかなと思って。それで軽音楽部がある学校に入りました。

──じゃあ、軽音楽部入って、念願のバンドをやり始めるわけですね。

高橋:でもやっぱりみんなドラムとかベースやりたがらないですよ(笑)

──軽音楽部に入っていなかったんですか(笑)

高橋:いなかったですね(笑)

──なかなか厳しいものがありますね(笑)

高橋:高2くらいになって、ドラムとベースを無理矢理友達にはじめさせて。それでコピーとかしてましたね。

──その高校時代にやってたバンドは、昆虫キッズの流れとは違うものですか?

高橋:部活なので、学園祭とかでやっただけです。結局高校卒業してからですね、本格的にやり始めたのは。喫茶店でバイトしてて、そこに同い年の関西からバンドやりに上京した人がいて、何のパート?って訊いたらドラムって。

──ドラムきた!(笑)

高橋:さすが関西って思って。メンバーも3人一緒に上京してきてるって言ってたから。それでボーカル探してる、やろうよ、って。やった!一気にメンバー見つかったと思って。そしたら3人ともガチガチのビジュアル系で(笑)

──見て分からなかったんですか?(笑)

高橋:いや、ちょっとそんな感じはしてたんですけど、プライベートは普通のやつだったから。黒夢の清春みたいのがきて、そいつも入れて3人清春(笑)僕そのときやりたかったのが、ストレートなギターロックで、WeezerとかPixiesとか。

──ああ、Pixiesやりたかったっていうの、なんとなく分かります。

高橋:でも3対1なんですよ(笑)

──Pixiesとか言っても伝わらなかった(笑)

高橋:共通言語がないから(笑)でもライブはやろうって。

──とにかくライブが目標だったんですね。
高橋翔 (昆虫キッズ)
高橋:それで地元のちっちゃいハコでライブやりました。ライブ終わったらすぐにメンバーからメールきて、「やりたいことが違う、一旦ひきます」って。辞めますってことなんですけど(笑)

──向こうからですか(笑)高橋さん自身はこのヴィジュアルメンバーとやっていきたいと思ってたんですか?

高橋:違和感はあったんですけど、彼らの懐に入って意識変えられないかなとは思っていました。

──でもダメだった……また振り出しに戻るんですね。

高橋:そうですね。で、メンバー募集とかして、ちょうど近所に趣味合うベーシストが見つかって。もう3人でやろうと思って、高校のときのドラムの子呼んで、またやり始めました。その3人のバンドは2年くらい活動して、下北や渋谷の平日のブッキングのライブ出て、ノルマ払って、1人1万くらい払ってましたね。でもそういうものだと思っちゃってて。

──そのバンドっていうのもやっぱり今の昆虫キッズとは違う流れですか?

高橋:3人の中でBLANKEY JET CITYみたいなことやりたいなって、あとナンバーガールとか元々好きだったから、共通意識はありましたね。でも下北沢の平日のブッキングとかコピーバンドが掃いて捨てるほどいるんですよ。ここでやっててもなんも生まれないなと思って。ちょっと違うことやんないと駄目なんだなと思いましたね。

──そこから昆虫キッズが始まるんですね。

高橋:そう、そのときはそんな続かなくてもいいやって。そんなテンションでしたけど。

──高校は軽音楽部、中学時代は?

高橋:中学のときは、軟式のテニスです。

──あ、テニスですか、でもやってたって感じ、ちょっとありますね。

高橋:結局1年ぐらいしかちゃんと行ってないです(笑)

──あんまり熱心じゃなかったんですね。

高橋:そうですね(笑)嫌いじゃなかったんですけどね。

──スポーツは得意でしたか?

高橋:そんなに得意じゃないけど好きでしたね。

──勉強のほうは?

高橋:いわゆる文系で。理数ができなくて。

──国語はできたんですね。

高橋:国語って答え書いてあるんですよね(笑)

──ああ、わかります(笑)

高橋:漢字さえある程度覚えておけば。国語は推理みたいなもんだから。

──じゃ数学とかは全然ダメだったんですね。

高橋:面白くないなと思っちゃうとだめですね。学生のときにそうなるとバリケードできちゃうっていうか。最低テストで赤点とんなきゃいいやってモチベーションになっちゃう。評価は基本的にオール3(笑)国語がかろうじて4くらい。

──音楽はどうでしたか?

高橋:音楽は高3のとき4だったかな。

──やっぱり得意だったんですか?

高橋:音楽の先生が変わった人で、音楽関係なく、期末に15分間実技があって。ギター、ピアノ、歌、なんでもよくて。でたらめにピアノ弾いたら、そういう音楽が好きだった先生で(笑)お前ジャズとか好きなの?前衛的だねって言われて、はい、親父にレコードとか借りてって適当にほら吹いて(笑)
──(笑)高校生で前衛とジャズ!そんな弾き方する高校生いないですよね(笑)実技で(笑)

高橋:いないですね。

──どっちかっていうと、高校生って上手く弾かなきゃみたいなノリですよね。

高橋:それがもうできないから(笑)

──そんな高校時代には何を聴いてたんですか?

高橋:高校はバイトしてレコード買うみたいな時期で……

──レコードですか?CDではなくて。

高橋:両方買ってましたね、レコードプレイヤーが元々あったんで。

──お父さんのですか?

高橋:そうですね。

──ご両親も音楽が好きで?

高橋:そうですね、多分。でも家族が聴いてるものって抵抗があって(笑)親父がクラッシュとか聴いてて、なんか聴きたくなかったですね。クラッシュとかジャムとか……でも意を決して聴いたらかっこいいなって思って。

──じゃあ少なからずお父さんの影響もあるんですか?

高橋:認めたくないですけどね(笑)

──最初聴くの抵抗があったけど、クラッシュ良かったし、いろいろ聴いてみようと思ったんですか?

高橋:聴くものないし、棚を漁って聴いてたくらいですけど。

──家にあるレコードはなんでも聴いて。

高橋:そうですね。でもあとはほとんど自分で雑誌みたりして。洋楽のディスクガイドとかあるじゃないですか。有名なの買ったり。

──音楽雑誌はたくさん読んでましたか?

高橋:CROSSBEATとか読んでたかな。立ち読みですけど(笑)レヴュー読んで面白そうだったら買うみたいな。禁断の多数決はレコード出してるんですか?

──出してますね。5曲入りの12インチシングルです。

高橋:そうなんだ。レコード産業って今また売り上げ伸びてるらしいですね。

──そうみたいですね、反動もあるんですかね。

高橋:レコードって聴くまでに過程がたくさんあるじゃないですか、ジャケットから出して、置いて針落としてみたいな、さあ聴こうって体勢になるじゃないですか。

──そうですね。思い入れみたいなものが違ってきますよね。

高橋:20分位したらひっくり返さなきゃならないしね、でかいのもいい。

──実は収納もいいんじゃないんですかね、薄いから(笑)

高橋:そうですね、昨日部屋掃除しててCD半分くらい捨てたろうかなーとか思って、どうしたらいいんだろうって思って。

──捨てなくても(笑)友達の家に置いてもらうとか(笑)

高橋:えっ、友達の家(笑)

──貸してあげるって言って。自分が聴きたいときに返してもらう(笑)

高橋:それ貸倉庫じゃない?(笑)

──CDもプラケース外してソフトケースに入れるみたいなの売ってますけど、なんか味気ないんですよ、それしちゃうと。

高橋:粗末な感じになっちゃいますよね。

──今でもレコード買ってますか?

高橋:買う量は減っちゃいましたけどね。

──CDとレコードだとどっちを買うことが多いですか?

高橋:CDですね。

──こだわりとかありますか?レコードの音が好きとか?

高橋:レコードの方が安かったらレコード買うみたいな。アナログ至上主義みたいのあんまり好きじゃないんですよ。CDも好きだし。

──ダウンロードでも曲買いますか?

高橋:ダウンロードでも買いますよ。