REVIEW

禁断の多数決 – ビューティフル・ドリーマー

禁断の多数決 – ビューティフル・ドリーマー

 

ヴォーカル、主演:ボブリシャス
ヴォーカル:ほげちゃん、加奈子
共演:中村ちひろ
作詞、作曲、撮影、監督:ほうのきかずなり
編曲:上野勇介
マスタリング:はましたまさし
ゲストヴォーカル:コバヤシユイ
共演者:さいとう、かごめるな、KIRA
撮影:フチザキ

《ビューティフル・ドリーマー》
静寂さを伴う虹模様
夕暮れどきの海辺で待ち合わせ
寂しく包まる君を見た
Oh Baby, What took you so long?
(ねえベイビー、どうしてこんなに遅かったの?)
Oh Baby, What took you so long?
(ねえベイビー、どうしてこんなに遅かったの?)
復活祭の古びた鐘が鳴る
炭酸サイダー色した夢の中
静かにやさしいキスをした
Oh ドリーマー, 覚まさないで
Oh ドリーマー, 覚まさないで
ただ惚れてたいの本能のまま
ダメだとしても想いを
夢の中でいま思いのまま
君を抱きしめてたいの
夢の中で君と踊り 甘く淡いキスを
耳をすまし君の声を溶かし届く息よ
黒い髪を青く染めて闇をほどく魔法
歪む歪むこの世界も君が居ればいいの
涙で濡らした摩天楼
裸の心も奪われて
言葉のかけらで傷付けた
Oh ドリーマー, なんとかして
Oh ドリーマー, なんとかして
ただ惚れてたいの本能のまま
ダメだとしても想いを
夢の中でいま思いのまま
君を抱きしめてたいの
夢の中で君と話し 永遠に続くときよ
なぞる背中に身を寄せてつつまれてく体温
君を照らす光になる 空を引き裂いたよ
歪む歪むこの世界も君が居ればいいの

禁断の多数決 – ユーロビートを追いかけて

禁断の多数決 – ユーロビートを追いかけて

ヴォーカル、主演:ほげちゃん (禁断の多数決)
作詞、作曲、撮影、編集、振り付け:ほうのきかずなり (禁断の多数決)
編曲:はましたまさし (禁断の多数決)

《ユーロビートを追いかけて》
ウォナ ウォナ モンスターなトゥナイト
夜な夜なオイスターバー、ルーティンで
粉 粉 濃い粉命中ね
飲ま飲ま飲むなら缶チュ-ハイ High~
ぐるぐるモーター1,2ステップ
どきどき脳内大回転で
トラ トラ 吠えたら低空姿勢
モア モア 恋したらブランニューデイ
罠放つ氷の微笑
do it, do it, do it, do wop
星飾るインスタレーション レーザー命中ね
私、天使のシャドーダンサー
赤目でウインク 触れ合いモード
鋼射抜く愛をオールナイト
ときめくワンラヴ唄うわ
シュガーシュガーコーンフレーク ミルクで
ドナ ドナ ドーナツくり抜いて
コカコーラ振ったら大噴火
かむかむかむならハイチュウね yeah~
赤色吐息のカープ少女
キラキラ動作で合図して
まばゆい月夜に連れ出して
あなたに恋したらブランニューデイ
花柄の小粋な衣装
do it, do it, do it, do wop
矢を放つコンペティション ハートに命中ね
私、天使のシャドーアーチャー
赤目でウインク 触れ合いモード
鋼射抜く愛をオールナイト与えちゃうね
裸足デートでアンドゥトロワ
天音響く 恋愛モード
茜色の愛をオールナイト
きらめくワンラヴ潤うわ
do it, do it, do it, do wop

http://kindan.tumblr.com
https://twitter.com/tasuketsu

Other Cast: ユニカちゃん(にょロボてぃくす)、坂本さん、美琴ちゃん

JAWS 19 : text by シノザキサトシ

JAWS 19 : text by シノザキサトシ

ロバート•ゼメキス監督のSF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が公開されてから30年が経った。
1作目は過去へ、2作目は未来へ、3作目は再び過去へとタイムトラベルする物語だ。もともと1作で完結していたはずの物語は、ビデオ化された際、ラストシーンで入れられた「TO BE CONTINUED…」のテロップが発端となり、世界中のファンが続編を待望した。それに応えるかのごとく、2作目と3作目が制作されたのだった。そして2作目にあたる『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』の物語設定は、1985年10月から2015年10月にタイムトラベルするというもので、いよいよここにきて、現在が物語の未来を追い越すことになったのだ。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』を改めて観ると、この未来は、いまこの現実の現在とは当然のごとく、ズレが生じている。中でもいくつか興味深いズレがあり、目を惹くもののひとつとして『ジョーズ』シリーズの19作目が上映されていることがあるだろう。ホログラムの3Dジョーズが主人公のマーティに食いつくシーンを憶えている人も多いと思う。スティーヴン・スピルバーグ監督の出世作といわれる『ジョーズ』は75年に公開され、大ヒットし、この直後から、さまざまな亜流サメ映画、サメを他の動物に置き替えただけのアニマルパニック映画が制作され、誰しもがうんざりしつつも、いまだに性懲りも無く、手を変え品を変え、つくられ続けているのだが、現在、本家の『ジョーズ』シリーズは4作目にあたる『ジョーズ’87 復讐篇』で止まってしまっている。要するに『ジョーズ』シリーズ5〜18が空白のまま『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』は現在に来てしまったわけである。だからといって『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』の未来をやはり空想のものだったと我々は悟ってはいけない。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3部作を観て、胸をときめかせたものなら、誰でもこの未来は実在する未来として、いつまでも観ていたいのだ。マーティ達がこの世界のどこかで活躍していると信じているものにとって、この『ジョーズ19』も、もちろん実在している。タバコでも買いに出掛けたときにポッと思いついたような気もしなくもないこの無邪気な設定。それでも我々は、この空白の『ジョーズ』シリーズを5から18まで不眠不休で制作することになることに何一つ苦は感じなかった。それどころか、マーティがやって来る現在と同じ世界に生きていると信じて、映画と現実を繋げるのは、最高に粋な遊びと感じたのだ。では、これをつくることによっていったい現在に何か起こるのだろうか??何も起こらないかもしれない。だが、もしかしたら何か起こるかもしれない。そう考えると、何か起こるほうに賭けてみようではないか。どこかでばったりマーティに鉢合わせたとき、我々は彼にまず伝えることがある。それだけで充分じゃないだろうか。そういう気持ちの心構えこそがロマンなのであり情熱である。それを教えてくれたのは、当の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』なのだから、もうなにも言うことはないだろう。

禁断の多数決 シノザキ サトシ

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REVIEW : BECK – Morning Phase

REVIEW : BECK – Morning Phase

 

ベックのニューアルバム『Morning Phase』を聴いていると、いろいろなことを思い出す。一聴すればわかると思うが、聴く側にある種の余裕を与えてくれる、そういう音なのだ。そして葬ったはずの過去の記憶も否応なしに蘇ってくるから大変だ。世界中にいるベックフォロワーの半分はこの体験をわかってくれるのではないかと思う。もちろん自分もベックフォロワーの一人だ。それは『Mellow Gold』を初めて聴いたときのことだ。これを聴いた瞬間、当時の自分はとんでもない大きな勘違いをした。作曲をしたこともないのに、これなら自分でもつくれると思い込んだのだ。ブレイクビーツに歌を乗っければいいんだ、と安直で滑稽な勘違い。しかし、そう思い込んだら自分でも止めようがない。そこでまず用意しなければならなかったものは、多重録音できる機材だった。金のない自分は知恵を搾った。親に『脳をリラックスさせることで頭の働きがすこぶる良くなるマシーン』が限定販売で格安で売っているから欲しいと偽チラシまで作って巧妙な嘘をついた。親がマシーンそのものよりも自分の頭の足りなさを自覚し、少しでも補おうと努力している姿勢に涙ぐんで、金を用意してくれたのだった。そうしてめでたく、6トラックまで録音できるハードディスクレコーダーを新品で手に入れることができたのである。さすがにサンプラーまでは買えなかったので、ドラム教則本に付いているCDのドラミングの音をひとつひとつ継ぎはぎして組んだ。まる一日かけて出来た3分04秒のブレイクビーツはグルーヴもへったくれもないリズム感0以下のグダグダビーツだったが、これも『ベック的、Mellow Gold的』と自分で解釈してしまったから都合がいい。その飽くまで『Mellow Gold的トラック』の上に、家にあったカラオケ用のマイクで、でたらめな英語でラップやら歌を吹き込んで、とうとう処女作を完成させたのだった。オマケに宅録ではどうしても生じてしまう劣悪なノイズも『Mellow Gold的ローファイサウンド』と解釈すればなお良しとなった。ここまでくるとポジティブ・シンキングも一種の狂気なのかもしれないが、曲がりなりにも曲ができてしまったことは本当です。だが『Morning Phase』はどうだろう。さすがにこの世界を真似しようとは微塵も思わない。ベックはなんだか遠いところへ行ってしまった。もちろん良い意味で。ただ委ねればいい、そんな感じだ。1曲目、厳粛なイントロが終わるとすぐに2曲目『Morning』が始まる。とにかく聴いてもらいたい。こんな朝を迎えれるのなら、なんて素晴らしいことだろう。自分のただただキツいだけの朝のイメージとは真逆の世界がここには広がっている。自分が求めていた朝はこれなのだ。この音が自分の住む世界だとしたら、5時にはパチッと目が覚めて、朝日の到来をゆっくり紅茶でも飲みながら楽しむことができただろうに。自分の朝は、分単位で時間を報告してくるあの投げやりなハイテンションのテレビ番組と共にあるものでは決してない!どの局でもいいから朝5時に『Morning』をコンセプトにした番組を考えて欲しいものだ。そんな番組が出来たとして、わざわざ5時に起きて見ることは絶対にないと思うが、要はそういう番組が存在してることで安心して寝ていられると言うこと。5時に目が覚めて『お、いまあれやってるな、よしよし、もうひと眠りしよう』みたいな安堵感が欲しいのだ。社長さん、テレビは見るだけじゃない、そんな番組あってもいいかもしれませんよ。そしてアルバム『Morning Phase』はどうなったかと言うと、どうにもならない。おだやかな川の流れのように淡々と進行している。そしてまたひとつ思い出した。夜も明けだす頃、部屋で独りぶっ飛んでた自分は、遊ぶのにも疲れて、なにげにテレビを点けて放心状態でザッピングしていた。すると延々とアメリカのどこかはわからないが、誰もいないビーチやら地平線に聳える山などの風景をただ延々と流している番組に目が止まった。原住民の談笑してる姿や馬、なにもないまっすぐな一本道をサイクリングチームが縦列で走ってるとこなどが順々に映る。だが、そこにこれといって派手な演出や大きな物語はなにもない。あれは完璧なCHILL OUT番組だったと思う。その番組に勝手にタイトルを付けるなら『まぁよしとしようじゃないか、そんなこと』だ。いや、いま思い返すと間違いなくそのメッセージが隠されていたと思う。これこれこれ!朝5時にやる番組!なんだ、どこかのクリエイターが自分の考えてるコンセプトをすべて組み込んで作っていたじゃないか。ベックがこの番組を見てなにかしらヒントにしていた可能性だってある。そういうことで『Morning Phase』を聴きたくなるときが、これからの人生の中で何度か現れるような気がする。それはいろんな意味で大きな出来事があった数週間後だ。『結婚』かもしれないし『銀行強盗』かもしれない『ジャンボ宝くじに当選』かもしれないし『亡命』かもしれない。失恋したとき『まぁよしとしようじゃないか、そんなこと』を録画しておけば良かったと悔やんだことを教訓に『Morning Phase』は銀行強盗したときの為に自分の側に置いておこうと思う。

文章・シノザキサトシ (禁断の多数決)

禁断の多数決 – Totally Confused (BECKのカバー)
※無料ダウンロードできます。

REVIEW : The Velvet Underground & Nico

REVIEW : The Velvet Underground & Nico

ミュージック・マガジン2014年4月号
「ミュージシャン20人が選ぶ 私の洋楽この一枚」より
転載
http://musicmagazine.jp/mm/mm201404.html

実験精神、前衛的、挑戦的、曲がポップ、ニコというファム・ファタールな存在、アンディ・ウォーホルとの出会い、バナナのステッカーを剥がすとピンク色の果実、演奏が上手いんだか下手なんだかわからない感、男女混合のメンバー構成、モーリン・タッカーのスタンディングドラム、もたつくドラム、男女でヴォーカルを取る割り合い、エロティシズム、ルー・リードの少しやぼったいところ、鬱で暴力的で文学的な歌詞、何でもありで自由なところ、ジョン・ケイルが長身なところ、一人だけ普通の人(スターリング・モリソン)が居るところ、陰翳な雰囲気なのにどこかドリーミィーなところ、ルー・リードのポエトリーリーディングな唄い方、ちょっと切ないところ、非現実感、ドラッグ、呪術的、原始的でトライバルなビート、 気持ち悪いところ、狂ってるけどやっぱりポップ。とにかく全てが魅力的で音楽をやりたいと思わせてくれた。このアルバムと出会ったのは高校生の頃。地元のレコード屋でピクシーズやキャプテン・ビーフハートを知り、圧倒的な音楽力と実験的な姿勢にとても興奮していた思春期。その中でもこのアルバムには自分の考えと共通するものを感じ魅了され、今の現在までずっと聴き続けている。話は少し脱線して、全く同じ興奮を今、ニコラス・ウィンディング・レフン監督に感じている。彼が創った『オンリー・ゴッド』という映画にはこのアルバムとも共通する部分が大いにあり、気が狂いそうなまでに愛している。彼はアンディ・ウォーホルの映画に影響を受けたというところでも繋がる。僕が20歳くらいの時に「サンデー・モーニング」のミュージックビデオを勝手に作ったことがあって、地元の富山で撮影してたんだけど、その時に不思議なことが起こってね、電線の上で休憩していた鳥たちを撮影してたんだ、するとヒッチコック映画の「鳥」のように沢山の鳥が一斉に僕めがけて襲ってきたんだ、もうびっくりして僕は大の字になってしまった。ただ、その中に一羽だけ不思議な鳥が居てね、その鳥は僕のほっぺにキスをしてきたんだ、とっても魅力的だったよ、きっとあの鳥の名前はニコって名前だったと思うんだ。

文章・ほうのきかずなり (禁断の多数決)

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