岸本梨奈

About 岸本梨奈

https://twitter.com/tasuketsu

STAFF of Kindan No Tasūketsu : the writer, staff, twitter

Posts by 岸本梨奈:

TALK ! : 失敗しない生き方

TALK ! : 失敗しない生き方

失敗しない生き方の千葉麻人さん蛭田桃子さんと、禁断の多数決のシノザキサトシ、はましたまさしによる会話

シノザキ:最初にメンバーみなさんの関係って、どんな感じですか?例えば、いつもみんなで遊んだり一緒にいる感じですか?

蛭田:最初にバンドを始めたのが千葉くんで、その千葉くんが仲の良い人を引っぱってきたところがあって、みんな高校が一緒なので、元々ある程度交流があるんですけど、休みの日にどこか遊びにいくとかそういうのは、ないかな。

シノザキ:会って飲み会とかやらないんですか?

千葉:ぜんぜんやらないですね、でも昔は集まることは、結構あったよね、節目節目で。

シノザキ:じゃ、今はバンド活動以外では特に集っまたりしないんですか?

蛭田:あまりないですね。

千葉:そうですね、ないかなー

シノザキ:バンド活動だと、どれくらいの頻度で集まったりしますか?禁断の多数決は音源のやりとりもネットで送り合っているので普段は全然会わないんですよ。

千葉:なるほど、僕らもそんな感じですよ。この間久しぶりにスタジオ入ったんですけど、みんなと会ったのは一ヶ月ぶりくらいでした。

蛭田:そっか、そんなもんか


シノザキ:みなさん三鷹に住んでいらっしゃるんですか?

千葉:そうですね、もともと僕と村上くんが三鷹の人で、蛭田と寺尾が府中で、それで今井くんは国立の人でした。

シノザキ:もともとみなさん東京の西側に住んでいらっしゃったんですね。

千葉:住むには良いとこですよ

はました:三鷹にある『おんがくのじかん』(*注1)をフィールドにした理由ってなにかあるんですか?

*注1 東京・三鷹の音楽レーベル:TOWNTONEがキリモリする、お酒やお茶が楽しめるイベントスペース/CDショップ「おんがくのじかん」、オーナーは菊池氏 http://ongakunojikan.com/

千葉:自分の住んでる街にああいう場所があるのは嬉しいなってのがあって、それで興味はあったんですけど一回も行ったことなかったんです。最初、三鷹の商店街でフリーマーケットに出店して、それが2012年の春先なんですけど、それに失敗しない生き方で出店してました。オレンジが店番してると子供が寄ってくるんですよ。ちっちゃい子が。子供が自分達が売ってたガラクタのおもちゃを喜ぶんですよ。これ何?みたいに、それにオレンジが「これはね~」、みたいに相手をして。そんな感じでおんがくのじかんの菊池さんをはじめて見たのもそのときで、こんな熊みたいな人なんだと思って(笑)

蛭田:あはは(笑)

千葉:菊池さんは最初僕ら印象悪かったみたいです。ガラクタ(ゴミ)を持ってくるバンドみたいに思われてて(笑)それでも寺尾が商売上手くて、なんでもない普通のジーパンも5000円とか売るんですよ。すごい手腕です。それでちっちゃいドラムを買いましたから。それで味をしめて翌月も出店したんですけど、そのとき、ちょうどツイッターで『おんがくのじかん』のイベントのバンドの枠一個空いてるって知って、で失敗しない生き方行きますーってなって

蛭田:みんなに断りもせず、行きますーっていったから、その日オレンジはバイトで、オレンジに怒られて。

千葉:なんなら俺一人でも出てやろうと思って(笑)それで出たら菊池さんが寄ってきて(笑)

シノザキ:それから『おんがくのじかん』でライヴやることになったんですか?

千葉:そうですね、でもそんなに『おんがくのじかん』でライヴやってないんですよ。

蛭田:全部で6回くらいです。

シノザキ:他はどこでやられてるんですか?

千葉:『遊星都市』出した後にお誘いがわりと来るようになって、最初モナレコードかな。ネスト、ロフトとかモーションとか

シノザキ:都心のほうですね

千葉:はい、ありがたい限りです。あとは、スリーとか、そんな感じです。おんがくのじかんの前はマンダラとか

蛭田:初ライヴがマンダラです。高校の同級生が企画したものに出て。

千葉:その後、無力無善寺にすごい興味本位で出て。一回出てみたかったんですよ(笑)それから吉祥寺のワープにも何回か出て。ワープの壁画書いてる人がドラゴンさんていうライヴペイントもされる方で菊地成礼さんのバンドDCRPGのセカンドSECOND REPORT FROM IRON MOUNTAIN USAのジャケットも書いてる人です。あの壁画はスゴいですね。

はました:初企画のライブ・イベント「余分な音楽の夜会」ではフォトグラファー田中あゆみさんの作品展示もあったと知りましたが、田中さんが撮影した1st Album「常夜灯」のジャケットがすごく好きなんですよ。

千葉:ありがとうございます。

シノザキ:このジャケットに写っている女性は蛭田さんですよね

蛭田:はい、わたしです。田中あゆみさんが高校の後輩で、すごく仲がいいんです。

千葉:田中さんの写真はクオリティがすごく高くて、失敗しない生き方の写真は全部田中さんによるものです。

シノザキ:この裏ジャケの写真がまたすごいですよね(笑)表の洗練された感じの真逆。パッと撮った感じ。この写ってる方は誰ですか?

千葉:これはドラムの寺尾です。いや、この写真は、もう最高だなと思って。

蛭田:寺尾すごくカッコイイ(笑)

シノザキ:これ観ると一見すごく怖そうですけど、実際このイメージの感じの人なんですか?

蛭田:いえ、ぜんぜん、心優しい人ですよ。メンバーの中では一番心が優しい。

シノザキ:僕、この方が向こうからやってきたら確実に隅のほう歩きますけどね(笑)

千葉:僕も面識なかったらよけますね(笑)

シノザキ:次に音楽雑誌『遊星都市』の話をしたいのですが。これ自分は実物を見てないのですが、情報を見ると、CDではなく音楽雑誌なんですね。なにか音楽の他に文章や写真を載せているってことですか?調べてもあまり詳細が出てこなくて。。

千葉:うーん、同人誌みたいなものです。厚さも薄いもんだよね。

シノザキ:内容はどんな感じですか?

千葉:文章と漫画とCDが一緒になっています。

シノザキ:3つセットなんですね、漫画は誰が描かれてるんですか?

千葉:『遊星都市』のアートワークをやってくれたトヤマタクっていうイラストレーターがいて、今は福岡にいるんですけど、2012年末にちょろっと帰省して東京に帰ってきていて、いまのうちに作ってもらおうって感じで、あと漫画も描いてもらって、あともう一人、小、中と学校一緒だった友達なんですけど、この人がホントいわゆる同人誌みたいな漫画描くんですよ

蛭田:コミケな感じの(笑)

千葉:そうそう解りやすい『おたく』像な人で、萌え系でもないですけど、一個そういうのも入れようってなって、エロを期待してたんですけど

蛭田:そうそう。まさに下世話で同人誌なノリで、えげつない感じ期待してたんですけど、ちょっと緩かったですね。

シノザキ:バンド的にはエロが良かったと。

千葉:うーんダイナミズムに欠けるというか。

シノザキ:ダメだしですか(笑)

蛭田:私も漫画描けるし、それなら「描いてよ」ってジャムる感じで(笑)

シノザキ:あ、蛭田さんは絵も描かれるんですね

蛭田:まぁちょこちょこと描いてます

シノザキ:いいですね。蛭田さんの作品はどこかで見れたりしますか?

蛭田:今だと『おんがくのじかん』でやっているイベントでショウケースっていうのがあるんですけど、そのチラシのデザインを頼まれて描きました。あと『おんがくのじかん』で貰えるスタンプカードのデザインとか。『失敗ちゃん』の顔です。

千葉:あの男(おんがくのじかんのオーナー)が蛭田さんのことを気に入ってて、こういう仕事をちょこちょことね、ふってくるようです(笑)で、『遊星都市』の話に戻しますと、テキストのほうはホームページのほうでも読めますよ。

シノザキ:次にCINRAさんのインタビューで、蛭田さんがアイドル的なポジションとして必要だったと書かれていたんですけど、バンドはアイドル的なポジションの蛭田さんが加入することによって完成された感じなんですか?

蛭田:いや最初はそんな感じじゃなくて、千葉くんが学校の課題で作ってた曲のテーマが「アイドルが歌えばノイズでもなんでも売れる」みたいな感じで、ちょっと可愛らしいボーカルに何か途中から破綻していく曲をやるってことで誘われて。それで、そのときに出来た曲が『常夜灯』にも収録されている『私の街』なんです。で、その後は一旦は、何もなかったんですけど、『私の街』を彼が気に入って、バンドでもやりたいからってそのままメンバーに誘われた感じです。

シノザキ:自然な流れでそうなったってことですね。

千葉:当初ライヴで演奏する曲があまり無かったんですよ、その中で『私の街』は必ずやってまして。

シノザキ:蛭田さんは『私の街』の演奏のときだけステージに出てくる感じだったんですか?

蛭田:はい。最初は男性ボーカルメインでやっていたんですけど、オレンジがもってきた新曲で『月と南極』とか『海を見にいこうよ』とか、これは女性が歌う感じじゃないかってなって。

千葉:最初は『私の街』を歌うだけの人だったんですけど、気づいたら居着いたって感じです。

シノザキ:それでメインボーカルになってしまったと。

千葉:菊池さんも言ってたけど、このバンドは蛭田におんぶに抱っこだから、大事にするように言われて。

蛭田:あはは(笑)

シノザキ:蛭田さん、ちゃんと大事にされてますか?

蛭田:そうですね、ちょっとしたわがままなら受け入れてもらえている感じです。

シノザキ:いいですね(笑)優しいバンドメンバーに囲まれてケンカなんかもないですか?蛭田さんを女王様にしておけば(笑)

千葉:ははは、じゃ、ケンカもないことにしておいてください。

シノザキ:はい(笑)

はました:あの、オレンジって今井さんのことですか?

蛭田:はい(笑)ついついオレンジと言ってしまいました。

シノザキ:なんでオレンジなんですか?

蛭田:高校時代からのあだ名で、高校が同じだったんですけど、私はオレンジとは同じクラスになったことなくて、みんなオレンジ、オレンジって言ってるから、わたしもオレンジって呼んでて、卒業した後に始めてオレンジって今井って言うんだってなって(笑)

千葉:名字知らなかったんだよね

シノザキ:それはすごいですね(笑)それで、なんでオレンジなんですか?

千葉:本当の由来を知ってるのが5人くらいしかいない。

はました:諸説あるんですか?

千葉:はい、たぶんこれだっていう説が二つありまして、高校一年生のときに上履きに「オレンジ」って書いてあったっていうのがあります。

はました:(笑)もう一つは?

千葉:もうひとつはオレンジ色の、なにか、アイテムを使ってたってだけです(笑)

蛭田:いまでもオレンジ色のバックとか使ってるしね、リュックの挿し色にオレンジ色入ってたり(笑)やっぱりオレンジはオレンジ色好きだよ

シノザキ:まんまですね(笑)

蛭田:これまでのインタビューとかでは頑張って今井くん、今井くんって話してたので、もうそろそろオレンジのことはオレンジって呼びたいなって(笑)周りにはやく認識してもらいたい(笑)

はました:次に、いまお話に出た『私の街』ですが、曲の展開とか、とても驚いたんです、序盤から進んで途中で曲を崩壊させる感じは野心的なもの?それとも自然にそんなアレンジになるんでしょうか?

千葉:どうなんでしょうね。。どうだろう。。

シノザキ:なんていいますか、言葉が悪いかもしれませんが、悪意的でもあるじゃないですか、そこが良いんですけど、こういうの入れてやろうみたいなのはメンバーの誰かの提案だったりするんですか?

蛭田:千葉はすぐ壊したがるんですよ。なんでもかんでも。

千葉:でかい音出せば良いと思ってるから(笑)なんていうか、アレンジですから、よし入れてやろうって感じではあるんですけど、例えば僕がノイズとか嫌いな人間だったら、やっぱりあのコーラスはよくわかんないと思います(笑)でもやっぱり自分はそういう人間じゃないんで(笑)

シノザキ:蛭田さんも好きですか、そういう音。

蛭田:まぁ大きい音好きですしね。

シノザキ:唐突にディストーションとか、やっぱりいいですか?

蛭田:はい、ていうか、その鳴ってる時間ってなにしても許されるじゃないですか。

シノザキ:笑

蛭田:自由な気持ちになれますね

千葉:絵画とか写真とかも、でかいと気持ちいいですよね。ゲルニカとかちっちゃい写真で見るのと実物みる(見たことないのでアレですけど・・・)のとは全然違いますよね。そういう感じです。もしかして伝わんない?

シノザキ:(笑)伝わりますし、我々もそういう話を聞きたかったんですよ。例えば極端な話、ノイズだけで、でかい音で鳴らすってのはどうですか?それだけでアルバムをつくるとか。

千葉:綺麗なノイズならいいですよね。なんかあるかなー

はました:『常夜灯』は全編でノイジーだなと思うのと、『煙たい部屋で』の後半もすごいノイズですよね。

千葉:あれはもっとやれたなーと思います。

シノザキ:『煙たい部屋』の英語タイトルは『naked city』ですよね?これはジョン・ゾーンのアルバムから取ったものですか?

千葉:多分そうですね。僕ジョン・ゾーンと同じ誕生日なんですよ。

シノザキ:ええー!そうなんですか!音もこれ『naked city』感あるなーと思いました。

千葉:そう言って頂けると嬉しいです。同じ誕生日に生まれた甲斐がありました(笑)

はました:『私の街』の最初は歌で、フワーとシャープしていく感じとか、味わい深いなと思ったんですが、あれは録音時に出た歌をパッと録ったものなんですか?

千葉:イントロから第一コーラスまではエレピ、サックス、ボーカル3人で、せーので一発録りでやったものです。

はました:誰か指示するんですか?

蛭田:いや、いつも通りな感じで

はました:思ったまんまで?

蛭田:最初ちょっと歌ってみたりして、練習してたんですけど、ライヴのときの感じでって言われたので、じゃあいつも通りやろうみたいな感じで。録音だからってクリアな感じにしなくていいって言われて

はました:そういう空気感はアルバム全体に出てますよね。『月と南極』でホント微妙にヴォコーダーがかかっていたりして、面白いなと思ったんですが。

千葉:あれはちょっと朧げな記憶で間違ってたら申し訳ないんですが、遊星都市に入ってる『月と南極』はもっとテロテロな感じっていいますか、ピッチもキッチリさせないで、ただヴォコーダーかけてますってだけでオレンジくんが入れてるんです。へたくそなボーカロイドみたいな。

シノザキ:へたくそなボーカロイド(笑)

千葉:今回も実は結構ヴォコーダーかかっているはずなんですけど、歌が以前より上手くなったのと、エンジニアの人のピッチ修正が凄腕で、もう一個一個正確に直していくから、かかってるのかかかってないのか微妙になったって感じです。

シノザキ:では意図したというより偶然ですね。

蛭田:偶然ですね。CD-R盤のときも、あまりにも歌が下手だったからオレンジに怒られて、でもそんなこと知らねーよって言ったら、その後、オレンジにオートチューンかけまくったからって言われて、ドヤ顔で(笑)

千葉:とはいえロジックのプリセットだからね。そんなキッチリはかかってなくて、その未熟な感じがまたいい感じになったのでは、と。そしたら次はエンジニアの方が凄腕の方で、また違う感じになりました

シノザキ:いろんな人が関わると曲も変わるってことですよね。ほんと一部だけかかってるみたいになってたんで、面白かったです。

千葉:でもオレンジはもっとかかってたほうが良かったみたい。

蛭田:でも、まぁなるようにしかならない(といいながら持参した弁当をひろげる)

シノザキ:いまから食べるんですか?いや、もちろん、いいですよ、どうぞ!

千葉:そのかわりちゃんと質問には答えなきゃダメだよ

はました:ご自分でつくられたんですか?

蛭田:そうです。

千葉:そういえばレヴュー面白いですよね、あまちゃんのとか

シノザキ:あ、読まれたんですか、ありがとうございます。

千葉:僕らもああいうアーカイヴみたいなことやりたいなと思って、というのもドラムの寺尾くんが。。あ、石鹸のLushってわかります?

はました:あー知ってます

千葉:寺尾がLushのお店で働いていて、Lushの石鹸にものすごい詳しいんですよ。それでメンバーがLushユーザーになりまして(笑)ほんといいんですよ。

シノザキ:そんなこと言うと僕らもLushユーザーになっちゃいますよ(笑)

千葉:いや、ちょっと一回使ってみて欲しいです。寺尾も一回ライヴの前にLushの良さを伝えるパフォーマンスとかしてほしいです(3/23のワンマンライブで実現しました)。Lushは、もうホントすごいですよ。固形からジェル状から、何十種類、いや何百くらいあるかな。

蛭田:百はあるでしょう?化粧品もあるしね

千葉:もう僕からは上手く説明できないんですけど全然違いますよ。

<中略>”しばらく千葉さん&蛭田さんから熱いLushの説明が続きます。。”
ラッシュ – http://www.lushjapan.com/

はました:帰りに買って帰ろうかな。

シノザキ:へーちょっと次元が違いすぎてイメージできない、今シャンプーなに使ってるかわかんないし。

千葉:そういうところに意識的になるとバスタイムが楽しいんですよ。(笑)やっぱり知覚の扉が浄化されるんです。Lushはそれを与えてくれる。

蛭田:疲れて家に帰ってくるとお風呂入るのもめんどくさくなるんですけど、それがなくなります。

シノザキ:Lushのことがメインの記事になりそうですね(笑)

蛭田:Lushのメイク落としもあるんですよ。ちょっとクリーム状になってて、コットンに化粧水を染み込ませたあとそこに塗って取るんですけど、次の日の肌の質ぜんぜん違うんですよ。化粧落としただけなのに、もちもちになります。世の女性は全員それを使ってもらいたいです(笑)

シノザキ:曲の解説よりぜんぜんノってますね(笑)

千葉:(笑)なんでもそうだと思うんですけど、物事に意識的になるって重要なことじゃないですか。音楽もそうだったと思うんですけど、流行歌ばかりを聴いていたのが、あるとき、「あっ」となって、それが僕にとってはピンクフロイドだったんですけど、。

シノザキ:ピンクフロイドのどのアルバムですか?

千葉:『狂気』です。最初全然良さがわからなかったんですけど、高2の夏休みのとき、僕、長い休みに入ると早起きしちゃうんですけど、そのときに40回くらい聴いたんですよ。名盤だっていうから凄さがわかるまで聴こうと思って、『アス・アンド・ゼム』って曲でサックスがながれたときに、これすごいなってなって、知覚の扉が浄化されて。これ「知覚の扉が浄化されて」って言葉気に入ってるの、おとといからドアーズ聴いてるからなんですけど(笑)

はました:(笑)

千葉:そう、なんにでも意識的になるのは大切なことで、ユニオンとかでレコード掘っている臭いおっさんたちは全員Lushのお店いけばいいのになって思います。
店でテキトーに見繕ってもらって。オリジナル盤のレコードとか買うよりも全然安くフルセット買えるので。

はました:レコードと比べますか(笑)Lushでダメなものないんですか?

千葉:個人的にはバター系の香りのヤツは苦手です。だから蛭田さんが使っているリズムアンドブルースとかはちょっと苦手

蛭田:リズムアンドブルースはヘアクリームで洗い流さないヘアトリートメントで。お風呂上がった後に髪につけるものです。

シノザキ:なんでリズムアンドブルースなんですか(笑)?

千葉:Lushはネーミングセンスが秀逸なんです。ハッピーハッピージョイジョイとか。

蛭田:ハッピーハッピージョイジョイはトリートメントなんですけど、シャンプーの果草力と一緒に使ったほうがいいです。ツヤが全然違います(笑)

<中略>”再度、千葉さん&蛭田さんから熱いLushの説明が続きます。。”
ラッシュ – http://www.lushjapan.com/

シノザキ:ここまでLushで盛り上がると、曲の話に戻すのちょっとためらいますね(笑)

*次のページに続きます。

REVIEW : The Velvet Underground & Nico

REVIEW : The Velvet Underground & Nico

ミュージック・マガジン2014年4月号
「ミュージシャン20人が選ぶ 私の洋楽この一枚」より
転載
http://musicmagazine.jp/mm/mm201404.html

実験精神、前衛的、挑戦的、曲がポップ、ニコというファム・ファタールな存在、アンディ・ウォーホルとの出会い、バナナのステッカーを剥がすとピンク色の果実、演奏が上手いんだか下手なんだかわからない感、男女混合のメンバー構成、モーリン・タッカーのスタンディングドラム、もたつくドラム、男女でヴォーカルを取る割り合い、エロティシズム、ルー・リードの少しやぼったいところ、鬱で暴力的で文学的な歌詞、何でもありで自由なところ、ジョン・ケイルが長身なところ、一人だけ普通の人(スターリング・モリソン)が居るところ、陰翳な雰囲気なのにどこかドリーミィーなところ、ルー・リードのポエトリーリーディングな唄い方、ちょっと切ないところ、非現実感、ドラッグ、呪術的、原始的でトライバルなビート、 気持ち悪いところ、狂ってるけどやっぱりポップ。とにかく全てが魅力的で音楽をやりたいと思わせてくれた。このアルバムと出会ったのは高校生の頃。地元のレコード屋でピクシーズやキャプテン・ビーフハートを知り、圧倒的な音楽力と実験的な姿勢にとても興奮していた思春期。その中でもこのアルバムには自分の考えと共通するものを感じ魅了され、今の現在までずっと聴き続けている。話は少し脱線して、全く同じ興奮を今、ニコラス・ウィンディング・レフン監督に感じている。彼が創った『オンリー・ゴッド』という映画にはこのアルバムとも共通する部分が大いにあり、気が狂いそうなまでに愛している。彼はアンディ・ウォーホルの映画に影響を受けたというところでも繋がる。僕が20歳くらいの時に「サンデー・モーニング」のミュージックビデオを勝手に作ったことがあって、地元の富山で撮影してたんだけど、その時に不思議なことが起こってね、電線の上で休憩していた鳥たちを撮影してたんだ、するとヒッチコック映画の「鳥」のように沢山の鳥が一斉に僕めがけて襲ってきたんだ、もうびっくりして僕は大の字になってしまった。ただ、その中に一羽だけ不思議な鳥が居てね、その鳥は僕のほっぺにキスをしてきたんだ、とっても魅力的だったよ、きっとあの鳥の名前はニコって名前だったと思うんだ。

文章・ほうのきかずなり (禁断の多数決)

TALK ! : 大森靖子さん [音楽家]

TALK ! : 大森靖子さん [音楽家]

大森靖子さんと阿部はりか(禁断の多数決)による会話(2月21日 渋谷某所にて)


こんにちは。初めましての方は初めまして。阿部はりかです。今回は、大森靖子さんとお話をして来ました。家族のことや学生時代のこと、よく見る夢の話まで、気さくに何でも話して下さいました。こんにちはをして席について、話題はまず、自然とアイドルに。


阿部はりか(以下h):ハロプロは、ライヴとか行ったことは無いんです、曲を聴くだけで。最近juice=juiceが好きで

大森靖子(以下o):曲いいですよね

h :詞も凄くかわいい

o :つんくさん必殺って感じのやってるなあと思って。気合を感じますよね

h:あんなに大量に曲を作って、よくまだまだ作っていけるなと思って、感動します。凄い曲数ありますよね

o:素晴らしいですよね。つんくさんは何かのインタビューでブランクが無いっておっしゃっていて、締め切りに間に合わなかったことないみたいです

h:どうやって書いてるんだろう?完全にロジックみたいになってるのかな?

o:ほんとに音楽詳しいので、いろいろ聴いてこんなの作ろうみたいな感じもあるんですかね?自分は十代の大事な青春時期を預かっていて、クリスマスも年末も楽しいイベント全部普通に過ごさずに頑張ってくれてるんだから、それを無駄にしちゃいけない責任がある、ってつんくさんがインタビューでおっしゃっていて超感動しちゃって

h:つんくさんて、アイドルのプロデュースとか作曲とか、何歳くらいから始めてるんですかね?

o:モーニング娘。のはじまりがアイドルのオーディションじゃなくて、女性ロックボーカリストオーディションですもんね。今でもいろんなところでハロプロメンバーのことをアーティストって呼んでる印象です。アイドル菊池桃子さんのファンだったみたいです。

h:大森さんって、ももクロとかでんぱ組とか、ハロプロ以外のアイドルには興味はあるんですか?

o:ベルハーちゃんとか

h:アイドルは曲を聴く、というより、ライヴに行くほうが断然いい?

o:最初グラビアアイドルが好きでイベント行ったりしてて、歌を歌うアイドルを好きになったのがハロプロがはじめてで、他は最近対バンとかするようになって知った感じです

h:なるほど。ハロプロの中でもモーニング娘。の道重さんのことが凄く好きって伺ってるんですが、道重さんに出会ったのっていつ頃なんですか?

o:2008年です、私が二十歳で上京二年目で疲れてた時で

h:意外と最近なんですね。もっと、中学生くらいかと思ってました

o:一応知ってはいたんですけど

h:田中れいなさんと亀井絵里さん、あの三人のオーディションの動画がYouTubeにあるじゃないですか。あれが好きなんです、アイドルに全く興味なかったんですけど、田中れいなさんの反抗的な感じにときめいて

o:かわいいよね。6期のめちゃくちゃアイドルなのにアイドルとしてメチャクチャ感がやばくて。れいなちゃんとか、どこに居るのこんな子がっていう。ヤンキーっぽいけど、あんなヤンキーいるわけないし、

h:(笑) 道重さんに出会って、瞬間ビビビって感じだったんですか?

o:その時に「リゾナントブルー」ってシングルが出て、その曲が凄くカッコ良くて、こんなカッコいいのやってるんだモーニング娘!と思って。でも道重さんはPVで一言最後に台詞だけ、一回しか出てこなくて(笑) それと、入りたての14歳の時の動画を見ちゃって、その動画が凄くて、鏡に映ってる自分と会話してるんですけどずっと、

h:MVとかですか?

o:なくて、なんかね、フレッツ光動画?みたいな特設ページだけで見れるみたいな?よくわかんない動画(笑) 今はYouTubeに上がってるんですけど、「こっちがさゆりんで、こっちがさゆみんです、双子ちゃんで~す」ってなんか会話しててそれが10分くらいずっと続くような動画があって、何コレ?と思って、それが芸術的に思って。何この作り上げられた世界、みたいな。その時は自己プロデュースアイドルみたいなの居なかったから。今はいっぱい居るけど、自分でそういう世界作ってる子って居ないっていうか、アイドルってやらされてる感だと思っていたから、何この子、と思って、それでハマって

h:それまでは道重さん的な、そういうアイドルは見たことがなかったんですか?

o:それまではなんかネットで、普通に素人っていうか同じ年くらいの、今日の服装上げてるとか、ホームページ作ったりとか、魔法のiらんどとか、見てましたね

h:ありましたね、前略プロフィール、とか

o:ああいうのを見て連絡を取ったり

h:友達になったり?

o:メールするだけなんですけど、なんかホームページに見に行ってコメントしてあげたりすると、喜んだりとか、そういう世界があって

h:写メコン(写メールコンテスト)とか

o:あ、そうですね、写メコンとかも大好きで、見てるだけだったんだけど

h:学校に載せてる子居ました、男装写メコンとか

o:(笑) ね、あったよね、あれ超好きで、すごい見てて、で、そういうの好きなまま大学生になって、で、東京に来たら、ちょうどその時期くらいでグラビアアイドルからブログを始めて。しばらくして段々AKBとかハロプロとかの人がブログを始め出して、ハロプロで一番早かったのが道重さんで。それも本人がすごいやりたいやりたいって言ってやっと掴んだみたい感じの、それで何がいいかっていうと

h:(笑)

o:自分から情報を公開してくれるっていう、で、しかも私はこうこうこういう人物だから好きになってくださいみたいな、え?好きになっていいの?みたいな、それまで女子をみることって、ネットでしか許されなくて、あんな怒られたりキモがられたりしてたのに、なんかそんな好きになっていいよオーラを出してくれてウェルカムな感じな人が居るってことが革命で

h:絶対的にその対象は女子なんですね、可愛いから?

o:わかんない、でもなんか普通に付き合ったりするのは男子なんですよ(笑)でもそれもなんなら男子の方が喋りやすいし面白いけど、女子はもっと崇高なものだから触ってはいけないみたいな

h:友達と憧れみたいな

o:知りたいし近づきたいみたいなスターを見るような気持ちが女子に。アイドルとか好きになるのもやっぱりずっと女の子で、あ、小池徹平君とかは最近かわいいなって思ったんですけど

h:(笑)

o:かわいいみたいな、この子ボコボコにしたらすごい気持ちいいだろうなみたいな

h:(笑) ありますね

o:そういうボコボコにしたい気持ちはあるんですけど、憧れみたいのが男の子に対してあんまりなくて。幼なじみとか兄弟とか従兄弟とか、みんな男だったから。その中で男子の遊びみたいなのしてて

h:どんな?

o:夏休みとかだったら

h:めんこ?

o:(笑)

h:めんことかベーゴマとか、

o:まじですか?昔のお正月みたい (笑) あ、でもめんこはなんかドラゴンボールめんこみたいのが超流行った

h:あ、ベーゴマも、なんかありましたね、なんだっけ?引いて回す、ベイブレードだ

o:あ、あったかもしれない、あれお幾つですか?

h:18です

o:だいぶ下じゃないですか、全然違う、8こ違う(笑) 普通にサッカーしたりとか、あとお母さんがやっぱりセーラームーンとかリカちゃん人形とか買ってくれるんですけど、その遊び方がよく分かってなくて、弟がウルトラマンのグッズを集めてたりしてたんで、それと戦わせてたんですよ、ウルトラマンとリカちゃん人形を。ミニ四駆に乗せて、こう、走らせてクラッシュさせたり(笑)

h:(笑)

o:だからわかってなかったんですよ遊び方が。それで本当に普通の女子みたいなのに凄く憧れて、それが過剰になって。自分にはそれが可愛くてキラキラしてるものに見えてたから、自分はこの世界に入っちゃ駄目だみたいなのがすごいあって (笑) すごいすっごく思ってたんですよ、ほんとに。だから自分はどこなんだろうみたいな、どこもなくて、芸人的なポジションも自分はあそこまでやりきれないだろうとか。森三中の大島さんが好きなんですけど、中学生の時に読んだ松本人志さんの本に、学級文庫みたいのであったんですけど、それに、女は男より絶対面白くなれない、なぜなら裸になれないだろうみたいに書いてて。で、年末の笑ってはいけないあるじゃないですか?あれでダウンタウンとかメンバーが男風呂に入ってたら大島さんが裸で出てきて、サウナであっちぃ~とかやってて。感動して。やってる!裸やってる!と思って、かっこいいと思って号泣して。それで大好きになって大島さんが。でも、私はそういう風にはなれないじゃないですか。でも女子のかわいい人みたいな風なそっちも無理だと思って、じゃあどれでやればいいのみたいになって(笑) わたしどこ?どこの位置?みたいな(笑) 迷いがあった。でも、東京に来たらいろんな音楽があって。ちょうどその時、ゼロ世代みたいな時期だったから、音楽のシーンが、ペンペンズとか、そういうの見て、こういうのもありなんだ!って。わりと音楽がやりたかったんですけど諦めてて、もう売れてる人はみんななんか宇多田(宇多田ヒカル)とかあゆ(浜崎あゆみ)とかモーニング娘。とか、みんなかわいいと思って私には無理無理って思ってなんとなく、それで歌手ダメだと思って、でも東京にすごい行きたかったんですよ、あまちゃんのユイちゃんみたいな「東京超かっこいい」みたいな

h:(笑)

o:そういうやつだったから有名になりたいとも思ってたし、なんかCDのジャケットとか書けばいいじゃんって美大に

h:絵があってから音楽じゃなくって、音楽があってから絵があって音楽なんだ

o:そうそう、東京に行きたいしみたいな。東京の、美大に行きたい(笑) 出身が愛媛で、親が公務員で、有名な大学じゃないと県から出れる空気じゃなくて。ちゃんと受験しなきゃなでも勉強面倒くさいしなと思って、デッサンしようと。私めっちゃ普通に頑張ってたんですけど、高校が進学校で、みんな受験勉強をがっちりするタイプで、こうやって絵の才能とかあったら勉強しないで大学行けていいなみたいに言う人もいて(笑) でもそう思うよなあって思って

h:恐ろしい

o:だからあの、裸のデッサンとかやるじゃないですか?

h:裸のレストラン?

o:デッサン、デッサン

h:あ、デッサン(笑)

o:デッサン。あれとか逆に気持ち悪くなっちゃって、あんなに見たいのに、モデルの方が、そんなバッて脱いじゃってそこに居られたら、って、ウッてなっちゃって、ずっと後ろ向いて描いてたら怒られちゃって(笑) なんか見てはいけないみたいな気持ちになっちゃって。画像だと漁って沢山見てるのになんか(笑) すごいきれいな女性だったんですよー。なんでこんなところにっていう。すっごいかわいい服着てきて、そこで脱いで、えええみたいになっちゃって。おばさんとかだったら大丈夫だったんですけど、たるみとかならもっと描きたいしみたいな(笑)

h:わたし、たるみ描いてた(笑)

o:(笑)

h:さっき、松本人志さんの本の話が出ましたが、他に何か印象的だった本とか漫画とか何かありますか?

o:あんまり…高校の頃はほんとに銀杏BOYSしか聴いてなかったんですよ。普通に信者で、カッコイイと思って、峯田さんを見る目と全く同じ目で道重さん見てるんですよ

h:そうなんですか?それはちょっと、驚きです

o:一緒です。なんかもう、人として不器用すぎて美しいなみたいな、憧れみたいなものに思い入れが強すぎてそれをなんか自己投影する人ってほんとに綺麗だなと思って。道重さんは顔とかタイプというわけではないんですけど、それでも人間がもう、アイドルとして強くて、なのに人間としてすごい弱いし、そうゆうところが出ちゃったりとか、愛しい

h:私、道重さんのことはそんなに知らないんですが、ラジオか何かで「私はブログをやりたくてやりたくて頼み込んでやらせてもらったのに、田中れいなはあっさり始めて、」って号泣する道重さんの印象が、

o:もうそれが道重さんで、なんか出ちゃうんですよ、嫉妬深い部分とか。それを出すのも嫌だなって思ってるところもかわいいし、嫉妬深そうに変な感情抱えながらもでもかわいいメンバーのことを本気でかわいいと思っていて憧れててみたいな、そういうところがほんとかわいい。で、唄えないからバラエティーですごい頑張ったりとか、がんばりすぎて疲れたのも隠しきれないとことか

h:(笑)

o:多分いろんなストレスが出ちゃってたと思うんです。肌とか。でもそういうところが好きだ~と思って

h:自分と似てる所があるなと感じたり

o:かわいいのに、こんなことしなくていいのに、こんなかわいいのに自分とおなじとこあるんだーみたいな、そしたらもう全部が自分より、頑張ってるとこすらも上みたいな。自分は足りない分めっちゃやんなきゃいけないって思ってるのに、それすら上

h:アイドルって本当に頑張りますもんね

o:そう。 全部、全てが上だって思って、大尊敬です

h:頑張り具合といえば、Juice=Juiceのダンスレッスンの映像を見て、圧倒されて

o:かりんちゃん凄すぎですよね

h:凄いですよね。大森さんは、小さい頃からアイドルは好きだったんですか?

o:SPEEDとか、普通に小室ファミリーとか

h:それは歌が好きで?

o:カラオケばっかり、ひとりでカラオケ行くのすごい好きで

h:その頃から絵とかも描いてました?

o:絵は全然、受験で描きはじめて。それまでミニーちゃんとかキティちゃんしか描いたことなかった

h:歌詞はどんな時に考えます?

o:面白い言葉とか思いついたらメモっといて、思いついたらっていうかTVで言ってたこととかそういうのいっぱい溜めといて、あと女子校生やおっさんとかの会話とか

h:いろんなとこからの会話を継ぎ接ぎして

o:うん、後で継ぎ接ぎするって感じ

h:それって、今の大森さんみたいな曲の作り方を始めるようになってから意識的に集めるようになったりとかですか?それとも昔からわりとそういう集めることが好きだったとか、

o:あ、段々です。最初はもっとなんか思ったこととかでいいと思ってたんですけど

h:確かに最初のアルバムから変わってきている気がする

o:ほんとは最初から自分の思っていることとか伝えたいこととか別になくて、なんとなく義務感とか定型で等身大的な、そういうの別にいいんだって自然になってきて。しかも弾き語りだし、耳につくコトバ言わないと、一曲ちゃんとまるまる意味通して歌詞作っても誰も聴いてくれないじゃないですか(笑) ライヴとか。基本ライヴしかやってなかったんで、音源だったら大丈夫だけど、ライヴでどうするかしか考えてなかったから、発音が面白いとか、このコトバ言ったらこう来てくれるだろうとか。弾き語りイベントに6人出てたら1人30分だったら2時間30分聴かなくちゃいけないじゃないですか、で、それがもう眠くて眠くて、でも失礼じゃないですか?寝てる人が居たら、だから一生懸命なるべく聴いてたんですけど、それがもうほんと退屈で

h:(笑)

o:弾き語りってなんて退屈なの~と思って、ほんとに嫌いになっちゃって、でも自分はそれしか出来なかったから、なんかギターで変な音出したりとか、寝そうになってる人とか大っきい音でワーッてびっくりさせて起こそうとか、そういう方が楽しいじゃないですか。ていう感じで歌詞も面白くしなきゃって方が楽しくって

h:一曲通しての物語があったりとか、自分の中でそういうのがあったりは、

o:別に1曲の中で矛盾しててもいいじゃんくらいに思ってます、デコるみたいな感覚で

h:自分の中から出てくるというより、周りにあるものを集めて、自分がシンボルになる

o:その世代だったから、デコレーションみたいなのがいっぱい生まれて、いろんな雑誌あってZipperとかCan CamとかPopteenとかどれ系か選ばなきゃいけないみたいな感じ。あったじゃないですか、あの感じがすごい疲れてて、全部やりたいじゃん

h:(笑) 全部やりたい

o:だって、こういう子かわいいし、ああいう子もかわいいし、田中美保だってかわいいし、木村カエラだってかわいいし、みたいな気持ちのそのまんまを。きゃりーちゃん出てきた時、全部、渋谷も原宿も下北も全部食い尽くしてる人みたいなモンスター感がやっぱあって、やっとこういう人が出れるようになったなってほんと感動して

h:大森さん前に何かで、私はハゲできもいおっさんみたいなのが自分の像としてイメージであるって話されてたと思うんですが

o:あります、あります、超ある。なんかその憧れが強い。美しいじゃないですか、身体と心がしっくりきてるほうが。あとつんくさんとか、自分に表せれない自分にないものだけど表現したいってことを、女の子に唄わせたいっていうあの感じ、多分ですけど、そういうイメージで、私、ほんとはおっさんなんだけど、自分を唄わせてるみたいな

h:大森靖子に唄わせてる

o:それが一番楽しい、自分なんかどうでもいいっていうか

h:楽しいって感覚は、活動始めたときからずっとあるんですか?

o:歌詞を書くとかは凄く楽しかった。東京に来て、美大に入って、バンドをやりたかったから軽音サークルのライブを観に行ったら、すっごい下手なXのコピーバンドをやってたんですよ。しかも女子3人くらいのバンドの追っかけみたいのがそこでXジャンプしてて、超さむいと思って、無理無理無理みたいになって(笑) そこでまずバンドは諦めたんです(笑)

h:それで弾き語りというスタイルに

o:知り合いの女の子のライヴを観に行ってたら、今日人数足りないからお前今から出てみたいに言われて、え?って思いながらでも曲とか作って練習してたから、それ唄ったら、きみ美空ひばりになれるよって、ハゲで裸で踊ってるマスターに言われて。あ、そうかもって思って、それで毎月ちっちゃいライヴハウスで出演者が客みたいなイベントを3~4年やってました。

h:そんな中で、これはきてるかも、と感じたタイミングはありますか?

o:ちょっとずつ色んなライヴハウスに出始めて1年くらい経って、その時自分のドキュメンタリー映画とかあって、上映の度に唄いに行って。その頃、自分の周りのインディーバンドは、ライヴを結構選んだりして絞ってて、月に1本にしてて、だから私はやりまくろうとおもって。呼ばれたイベント全部出るっていうのを始めて、で、お客さん増えてって、クアトロを無理矢理おさえてやったライヴにみんな来てくれて意外に満員になって、何アイツ、みたいなムードを感じた時はじめて、いけるかもみたいな(笑)

h:映画と言うと、moosic labで出演されてますよね?

o:そうですね、全然、どこからもCD出してないときに岩淵弘樹っていう、遭難フリーターっていう作品撮ったドキュメンタリーの映画監督と知り合って、軽い感じでPV撮ってくださいよーみたいに言ってたんです。で、その時、CDも出してなかったから、音源もないのにPV録れるかってなって(笑)それなら映画つくろうよってなって。震災のあとだったんで、モノとかつくっちゃいけないみたいな、ライヴやっていいのみたいな雰囲気があった中で、やったってどうにもならないくらいの人種だったんで(笑)お前らがやったところでみたいな、そういうのあったんで、やるしかないっしょって二人で殺気立って、ラブホに3日泊まるって企画やって。で、3日泊まったのに何にも生まれなかった(笑)何一つ生まれなくてなんの結論もでなくて、無理矢理歌って終わるみたいな(笑)いろんな人に見せたら大ブーイングを喰らって、監督も落ち込んじゃって、ヘコんでるからなんにもやってくれなくなって、作り直しになって、完成させたいからお金貸したりとかして、なんとか上映が決まって、その映画あまりにも監督がダメすぎて逆に話題になって、それでちょっとだけ名前が拡がったのかな

h:なるほど。私ライヴ見に行くことあまりないんですけど、大森さんってライヴで見たいな、って凄く思います。

o:音源は最初全然興味がなくって。なんでライヴにそんなにハマったのかって、まず、美大行って、なんかショックだったんです。予備校の空気あるじゃないですか、みんな没頭しているあの空気だと思っていったら、全然違ってゲームボーイやったりとか、こんな感じなんだみたいになっちゃって。

h:予備校って予備校の空気ありますよね、やるぞーっていう

o:そう、美大ってあれのもっと凄い版だと思ったのに、幻滅して、家で描こうってなって、家でずっと点を打つみたいな、永久に直径1ミリのマルを描いたりをずっとやってて、それしかやってなくって、一年休学しちゃったから友達も居なくなって、いやになっちゃって。それで、ライブの、音楽の速さみたいなものに感動して、自分がやったことに人がすぐ反応してくれるのが嬉しくて。絵とか展示会みたいなの2回くらいやったんですけど、めっちゃ大変じゃないですか、なのに反応少ないっていうか

h:展示って、反応がわかり辛いですよね

o:そうそう、ノートに感想を書くとか

o & h:(笑)

o:全然コミュニケーションとれない(笑) 死んでからコミュニケーションをとるのかよみたいな、 今でさえコミュニケーションとれてないのに(笑)

h:パフォーマーですよね大森さんって

o:うん、ライヴはホント楽しい

(トークはまだまだ続きます >>2

TALK ! : 平賀さち枝さん [音楽家]

TALK ! : 平賀さち枝さん [音楽家]

平賀さち枝さんと禁断の多数決による会話 at 下北沢の居酒屋にて

──(禁断の多数決、以下 ──)お酒が好きだそうですが、いつも何を飲むんですか?

平賀 (平賀さち枝さん、以下、平賀):いつもビール飲んでます。日本酒とか飲むとねえ、酔っ払っちゃうから、ビールが多いかな。

──お酒を飲むとどうなりますか?

平賀:感情の方に行っちゃいますね、怒りとか、泣いちゃったりとか、もう感情的に。

──好きな男性のタイプはありますか?

平賀:もう男らしい人が好き、精神的に決める時は決めるみたいな、ついて来いとか、優しさとか、強いとか、オカマみたいなナヨナヨしていない人が好き、精神的にね、もう男!って人が好き。

──THE MAN !!

平賀:うん、THE MAN。 頼りになる人が好き。

──輪廻転生は信じる方ですか?

平賀:信じる方です。

──前世は何だったと思いますか?

平賀:例えば自分が歌を唄うってことは何かあるなと、そういう意味で何だろうと考えたりはしますね。恋をした時とかも、この人とは前世で何か繋がりがあったのかなあ?とか、それくらいかな、前世について考えるのは。

──海外旅行に興味はありますか?

平賀:どこにでも行きたいなあ、バリ島とかタイとか、あったかいところ。

──ツアーに行って現地でどういうところに泊まるんですか?

平賀:ビジネスホテルが多いです。

──好きな駅はありますか?

平賀:以前住んでたこともあって、経堂駅かな。今は下北沢に住んでいて、また経堂に戻りたいなあって。

──雰囲気ですか?

平賀:うん、住みやすい。下北はやっぱねえ、あの~出歩くとさあ、飲みに行ったりして、いろんな人と会ってさあ、なんか疲れちゃうから。

──下北に住むとダメ人間になると言われて、下北に住んじゃダメって言われて。

平賀:そっかそっか(笑) もう王将も近くて、すぐに行っちゃうしねえ

──夜必ず飲みに出かけて~みたいな

平賀:そう、もう夜必ず遊んじゃう(笑)

──睡眠時間は?

平賀:5時間寝れれば元気に動けるみたいな。

──熟睡タイプなんですかね?5時間だと夢は見なくないですか?

平賀:でも見る、たまあに見る、いちいち夢占いで調べたりする。

──休日は何をして過ごしてますか?

平賀:家で洗濯とかご飯作ったり、スーパー行ったり、TVを見たりで一日が過ぎちゃう、趣味も特技もないんで。

──TVはよく見ますか?好きな番組とか

平賀:『旅サラダ』とか好きだなあ、土曜の朝だとか、日曜の朝だとか感じる、ホッとするような感じが好きだなあ。

──得意料理は?

平賀:いつもねえ簡単なのばっか作ってるなあ。

──チャーハンとか?

平賀:そうそう、まさにチャーハン(笑) あとはもうインターネットで調べて作ったりとか。

──クックパッド!?

平賀:そう、クックパッドもそうだしねえ、本とか見ながら作ったり。

──好きなミュージシャンは居ますか?

平賀:くるり、ビートルズ、小沢健二さんとかかなあ、単純に聴いた回数が多いというか。

──ビートルズだと誰が好きですか?

平賀:ジョンかなあ

──同じくジョンが好きです

平賀:一緒だ。

──金延幸子さんはご存知ですか?

平賀:聴いたりしてました。好きです。

──荒井由美さんとか

平賀:大好きです。

──歌詞などに私生活感などが出ていますよね、すこし生々しくてセクシャル感があるというか。

平賀:初期は結構そうだったけど、今はねえ、そうしないようにしてる

──それはどうしてですか?

平賀:それは、みんなが、いろんな人が聴いてもさわやかに聴こえる歌を作りたいから。

──唄い方で影響を受けたりってありますか?

平賀:高校の時にちょっとだけ民謡をやっていた時があって、1年くらいだけど、おばあちゃんの行っている教室について行ってた。影響あるのかな?

──ギター以外にも好きな楽器ありますか?

平賀:ドラムかなあ、部活でパーカッションをやっていたから。

──歌以外で自分を表現したいって思ったことはありますか?

平賀:ちっちゃい頃は漫画家になりたくて絵ばっかり描いてたりしたんだけど、今は全く描けないんだけど。文章はよく日々のことを日記に書いたりしてる、あとは、自分の殻を破りたいっていう意味で芝居とかやってみたい、なんでもやってみたい。

──職業人間みたいな!?

平賀:(笑)

──好きな漫画はありますか?

平賀:ちびまる子ちゃんとか、コジコジとか。

──一瞬で出来た曲ってありますか?

平賀:わりとそういうのが多いかな。

──考え抜いて作った曲っていうのは少ないですか?

平賀:っていうのはダメな曲が多い。

──江の島もパッと出来たんですね、あの曲ほんと名曲ですよね。

平賀:嬉しい。

──今後の活動でやってみたいことはありますか?

平賀:う~ん、えっとねえ、音楽についてだとねえ、フリーハンドで唄える機会があったら。

──ギターを弾かずに?

平賀:ギターを特別そんなに弾きたい訳じゃないから。

──私生活だったら何かありますか?

平賀:子供を産みたいかな、お母さんになってみたいなあって思う。

──子供は男の子と女の子だったらどっちがいいとかありますか?

平賀:う~ん、男の子がいいなあ。

──ライヴやレコーディングで実はやりたいんだけどやれてないことはありますか?

平賀:例えばレコーディングとかでさあ、自分の憧れで、曲を作る時とかも、自分がやり出した一番初めの音楽があって、みんなそれの概念に囚われたりして、それで私がいろんな音楽でやりたい気持ちになって、そしたら止められるじゃないですか?なんかそういうのがねえしんどいなっていう

──改善したい?

平賀:改善っていうか、なんかまあ、私が気にしないで、昔から聴いてくれてる人が、あ、さっちゃん変わったな!とかさあ、っていうのを気にしないでやっていけたらいいんだけど

──もうすでにカラーが出来てきてるから?

平賀:でも、そのカラーが出来るぐらいのわたし、そんな分際でもないし、そんな長くもやってないから、イメージはこれからどんどん変わってくしさあ、そういうのがなんか思うかなあ、どんどん自分は変わっていきたいのに

──レディーガガみたいになりたいとかは?

平賀:あのねえ、そうだねえ、さすがに、なんていうか (苦笑)

──唄う際の声の出し方で気を付けていることとか、喉の調子を保つ為に何かしていることはあります?

平賀:唄う前には、水とハチミツのマヌカハニーを

──マヌカハニー!

平賀:すごい殺菌作用があって、

──風邪をひいたときにちょっと舐めるだけでも風邪が治ったりしますよね

平賀:そうそうそう。結構歌手さんみんな、唄う前に人さじ食べるだけでもなんかねえ全然違う。

──今までの作品に、シャンソンシゲルさん、中川理沙さん、葛西敏彦さん、中村宗一郎さんなどが参加されてますよね?どういう基準で人を選んでるんですか?

平賀:みんなコミュニケーションが取りやすい気の合う人達っていう、優しい、みんな心優しい。

──さち枝って名前は気に入ってますか?

平賀:う~んとねえ、気に入ってる、でももうちょっとさあ、オシャレなさあ、カタカナのさあ、リサとかさあ、エリとかさあ、ユイとかの二文字でさあ、カタカナに出来るやつがずーっと憧れてる。

──でも、さっちゃんって言いやすい

平賀:うん。

──友達は昔からの幼なじみが多いって聞いたんですけど、グループで仲良しなんですか?

平賀:うん、4~5人で

──その中ではどんなポジションなんですか?

平賀:わりとみんなに笑われてるみたいな、なんかみんなが私の面倒を見てくれるみたいな感じかなあ。

──今、こんな感じですけど、昔からこういうのを目指してたんですか?

平賀:小学生くらいの時は歌手になりたかった。

──どんな小学生でしたか?

平賀:普通の小学生でした、良くも悪くもないというか、普通に友達も居て、いじめたりいじめられたりもなく、みたいな。

──好きな給食のメニューは何でしたか?

平賀:七夕ゼリーとか塩チーズとか好きでした。

──高校で剣道をやっていたんですよね、そこで集中力が培われたとかは?

平賀:元々わたし、集中力が散漫としていて、剣道の部活はその時間だけ体を動かすことに夢中になれるから出来たんだけど、普段、授業中とかはねえ、ぼーっとしたり絵を描いたりしてた。

──実家の近くに海、山、川ってありましたか?

平賀:海もあるし、山もあるし、川もあるし

──海は歩いてどれくらいの距離にありました?

平賀:海はねえ、歩いて10分くらい、うん、田舎すごく

──平賀さんの曲はとても風情を感じるんです。そういう環境で育った影響って感じます?

平賀:自分のさあ、感情ばっかりで作詞やるとさあ、あの~、感情ばっかりだとね、そこに風景とかの言葉を入れちゃうとちょっとそれが薄まるからいいバランスになるからそれをやってるっていうのもある。

──なるほど。そうだ、神田川って曲あるじゃないですか、好きですか?

平賀:嫌いじゃないけど、好きでもない

──どうでもいい感じ?

平賀:うん(笑)

──東京に出てきた理由は?

平賀:東京に憧れて出てきて、音楽を始めたのは21の時かな。

──東京に出てきてバイトはしてたんですか?

平賀:バイトはねえ、えっとねえ、花屋で働いたり、和菓子屋で働いたり、飲み屋とか。

──わあ、なんか想像出来る(笑)

 

取材・文 禁断の多数決
(2014.01.28 up)


平賀さち枝 official web site
http://www.hiragasachie.com/

@HiragaSachie -twitter
https://twitter.com/hiragasachie